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最近よく読んでいる”こぶたくん”。 こぶたくんと、とうさんとかあさんと、妹のアマンダとのささやかな日常のお話。季節は冬。 実はこの絵本、届いたのは一年前だったのですがあまり読んでおらずでした。お話が5話もあって、読むと20分かかるものだから(笑) でも、改めて読んでみたら、ほんとうにいいお話。 一話め、”おかしをやく日” 雨の日に、こぶたくんとかあさんと、アマンダがクッキーを焼くお話。 こぶたくんとかあさんのやりとりも微笑ましい。 クッキーが焼きあがるいいにおいがプーンとしてくると、 ”ぼく、いま しあわせ”とこぶたくん。 ”あら、どうして?”と かあっさん。 ”かあさんがそばにいてくれるんだもの。 アマンダもいるし、それに ぼく さむくもないし、 雨にぬれてもいない。あたたかい。 やけているクッキーもあたたかい” すると かあさんも いいました。 ”ほんと。そのとおり。だからね、かあさんも クッキーをやく日が 好きなの” なんてことない、何の事件も起こらない、こぶたくん一家の日常。でも、かあさんととうさんの心の広さや、おてんばだけど可愛い妹を可愛がるこぶたくんの姿が、何気ないやりとりに映し出されています。 ”癒される”キャッチコピーのついた絵本は読む気が失せますが、このお話は本屋さんでそんな帯をつけられて並ぶこともなく、ひっそりと、でも私や息子の心には確実に沁みていっています。 ところでこぶたくんが作っていたのは”オートミールクッキー”。リクエストに応えて焼きました。息子の反応はどうかな~。 レシピはなかしましほさんの、大人気のあの本。バターなしの美味しいクッキーが作りたくって、いろいろ試していますが、私自身はこういうザクザク噛むと美味しさが出てくる焼き菓子、けっこう好きなのですが、夫の評判は予想通りイマイチ・・・苦笑 人にあげるのも好みがハッキリ分かれるので、ちょっと考えてしまいます。難しいな~。それとも単に、私の作り方がマズイだけ? 春を待つ絵本をもうひとつ。 ”根っこのこどもたち 目をさます” 土のおかあさんのところで春の準備をするこどもたち。 女の子は好きな色の服を縫い、男の子は虫たちを起こして、美しい色を塗ります。 春になると、賑やかに土の上に出てくるこどもたち! 絵の雰囲気はミュシャのような、アール・ヌーボー的な装飾もあったり。 なんといっても眺めていて嬉しくなる、本当に美しい絵です。
by kirinjun
| 2010-02-03 12:53
| 絵本
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